【体験談】子ども向けプログラミングってどんなことを教えてるの?

こんにちは 管理人のしらゆきです。

早速ですが、皆さんは子ども向けのプログラミング教室がどのようなレッスンをしているのかをご存知でしょうか。

キッズプログラミング、なんて名前を聞いたことがあるかと思いますが、実際にはどんなこと教えてるのか、また子供に通わせるだけのメリットがあるのかなど気になっている方もいらっしゃることでしょう。

今回はそんな子供向けのプログラミング教室とは一体どのようなことを教えているのか、また子供に通わせるだけの価値があるのかなどをご紹介してまいります。

なお今回記事で紹介しますのは、元パソコン教室のインストラクター時代に実際に体験した内容であり、ほんの一例のご紹介であるとご承知おきいただけますと幸いです。

目次

子供向けのプログラミング教室の目的とは

まずはじめに、子供向けのプログラミング教室とは一体どのような目的で開講しているのかをご紹介いたします。

と、その前にぜひ皆さんでもその目的について少し考えてみてください。

子供のうちからなぜプログラミング教室に通わせる必要があるのか。そうすることで何が子供の将来に役立つのか。

想像できた方は、ぜひ先に進んでください。

 

 

 

 

それでは、結論から申しますと子供の柔軟な発想力、および論理的思考力を育むためにプログラミング教室という教育環境は存在しております。

論理的思考力

論理的思考力とは、物事について体系を整理し、矛盾なく道筋を構築し問題の解決を導き出す思考力のことを意味します。

物事の表面ではなくその本質を理解し、根拠に基づいた事実を提示出来る能力とも言い表せますが、ではなぜプログラミング教室に子供を通わせることで論理的思考力が身につくのでしょうか。

そもそもプログラミング教室の目的として、私が知る限りでは子供にプログラミング言語を使えるようになって欲しい、という話をあまり聞いたことがありません。

実際にプログラミング言語を習いためのプログラミング教室もあるそうですが、それはあくまで技術の習得のために通うパソコン教室であり、「キッズプログラミング」とは少し異なる存在であると考えております。

技術を習う場合、そこには必ず答えがあります。

一つの結果を導き出すための過程として、インストラクターや参考書を頼りにいずれ答えに辿り着くためのスキルアップを目的としているのがパソコン教室です。

それではキッズプログラミング教室はどのような場所かといえば、それは子供自らが答えを生み出すための学び場に他なりません。

そこには、決められた答えというものが存在しないのです。

子供向けのプログラミング教室の種類

子供向けのプログラミング教室にはいくつかの種類があります。

その中でも、よく知る二つのプログラミング教室の体系についてご紹介いたします。

ロボットプログラミング

子供向けのプログラミング教室といえば、ロボットプログラミングのことではないのかと口にされる方は少なくないでしょう。

かくいう私もインストラクター時代はキッズプログラミング=ロボットプログラミングの印象がありました。

では実際に、ロボットプログラミングとはどのようなレッスンをしているのかと言いますと、これまた数多くのレッスン体系が存在する非常に幅広い内容となっております。

組み立てたロボットにプログラムに基づいた命令を読み込ませることで理想の動きを実現すること。

上記をゴールに定めるといった点はおよそどのプログラミング教室でも共通したレッスン目的ではあるものの、その過程が様々に用意されているのがロボットプログラミングの特徴です。自由度が高いとも言えますね。

その手段として、キッズプログラミング用のソフトや、プログラミング言語など学び場によって利用するツールはそれぞれにあります。

ただし、それらの先にある論理的思考力を育むといった目的はどの手段でも変わりありません。

 

例えば、簡単なプログラミングコードを記述し、ロボットの動きを制御するレッスンで以下のような命令をロボットに対して指示しました。

  1. 前に10歩進み、次に右に10歩進む。
  2. 前に10歩進み、90度右側に体の向きを変えてから前に10歩進む。

さて、一見すると同じような動きにみえますが、皆さんはこの二つの違いがわかりますでしょうか。

 

 

はい。正解は、動作が止まった後のロボットの体の向きが異なっている点です。

1については、前に10歩進んだ後「右に」10歩進むように命令していますが、この「右に」の命令をロボットは「右歩きで進む」という風に解釈し指示通りに動きます。

次に2ですが、こちらは前に10歩進んだ後に、90度右側に体の向きを変えてから前に10歩進みます。こちらはその言葉の通り、方向転換の指示を与えることでロボットは「前に歩き続ける」動きを見せます。

 

人間は体を動かすときに無意識に適切な動作を選択しています。

誰かに右に10歩移動してと命令されたとして、大半の方は体を右側に向けて10歩歩くことでしょう。

ですが、命令は「右に10歩移動して」であり、体の向きを変えろなどという指示は出されておりません。

自分のなかに存在する常識から、人間は自分が適切であると判断した行動をとってしまうのです。

ただし、それは論理的思考力を放棄していると言っても過言ではありません。

 

動作の一つ一つを認識し、当たり前を当たり前とせず、なぜどうしてそうなるのかを思考し、その根拠を導き出す発想力

ロボットの動きを通じて、子供たちは大きな伸び代を得ることが出来る。それこそがロボットプログラミングの大きな特徴と言えます。

Scratch

キッズプログラミングといえば、Scratchのことを意味しているのではないかと想像される方は意外と多いのではないでしょうか。

Scratchとは、世界200ヵ国以上の国や地域で利用され、70以上の言語が使用可能な教育プログラミング言語およびコミュニティサイトの名称です。

また同時にコードコーディングを学ぶことが出来る開発環境を併せ持つ特徴があり、教育現場では人気のプログラミング教育ツールとして使用されています。

また、Scratch公式サイトhttps://scratch.mit.edu/から自宅パソコンに無料でダウンロードすることができ、またゲーム感覚でプログラミングの基本的な考え方を自然と学べることが世界的に人気を博している理由の一端を担っています。

そしてこのScratchですが、やればやるだけ論理的思考力発想力が発達していきます。

上記はScratchを起動した際のスタート画面ですが、子供たちはこの状態からプログラミングを開始していきます。

画面右側にいるネコのほか、イヌや人間、宇宙人やサッカーボール、テニスラケット、宇宙船などさまざまなイラストを登場させ、数多くあるプログラムコードを組み合わせることで十人十色の光景を繰り広げることができます。

最初はネコを歩かせるプログラミングから始まることでしょう。

それが次第に、弾除けゲーム、シューティングゲーム、絵本のような物語と言ったあらゆる作品に、子供の豊かな発想力が形となって姿を表します。

またそんな自分だけの作品作りが楽しくて、子供は進んで知識を得ようと学習します。

プログラミングコードの組み合わせを変えて新たな結果を知り、数字ひとつで世界に変化をもたらすことが出来るのだと感動し喜ぶ。

楽しみながら学ぶことのできるプログラミングツール、それがScrathです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

元パソコンインストラクターの意見として、子供向けのプログラミング教室は是非通わせるべきであると断言します。

例えば将来IT業界に関わらない進路を選んだとしても、育んだ論理的思考力や発想力は学生、社会人とどんな時でも必ず大きな武器になります。

実際、私が担当していた子供たちは学習していくたびに考え方、ゲームの説明の仕方が見違えるほどに上達していきました。

もちろん子供の自然な成長もあるかと思いますが、支えとなる基盤の一つにキッズプログラミングが存在していた事実はとても大きかったはずです。

この記事をお読みいただき、一人でも多くの方が興味を持っていただけましたら嬉しく思います。

 

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